【体験談】3年間の留学で乗り越えた15の壁と成長記録

~英語も文化も不安だらけだった私が、自信を手に入れるまで〜

はじめに|この記事でわかること

留学を考えているあなたへ。
留学は「英語を学ぶため」だけではありません。特に思春期の3年間を海外で過ごすことは、語学力だけでなく、価値観人間関係自分の在り方まで大きく変える経験です。私は高校1年から卒業まで、カナダで野球留学を経験しました。

渡航当初は英語がほぼゼロ、文化や習慣も全く知らない状態。最初の数か月はカルチャーショックと孤独感に押しつぶされそうになりました。それでも野球という共通言語と、小さな挑戦の積み重ねで、少しずつ自信をつけていきました。

この記事では、そんな私が3年間で経験した15の壁と、それを乗り越えた成長の記録をお伝えします。これを読めば、留学生活のリアルな一面と、壁を乗り越えるヒントが見つかります。

第1章|高校生が留学を決意したきっかけ

中学までは野球一筋の生活で、勉強よりも練習に時間を費やしてきました。そのため進学先の選択肢は限られており、部活の環境や校則の厳しさを考えると、坊主頭にする野球部のある高校に入ることはどうしても気が進みませんでした。

そんな時、両親から「海外で野球をしながら高校生活を送る選択肢もあるよ」と提案されました。最初は深く考えず、「なんだかカッコいいかも」という軽い気持ちで興味を持ったのを覚えています。当時の私は、留学がどれほど大きな挑戦で、人生を変える経験になるかなんて想像もしていませんでした。

それでも、「知らない世界を見てみたい」という好奇心が少しずつ膨らみ、カナダ行きへの準備が始まりました。ビザ申請やホームステイ先の選定など、初めてのことばかりで不安もありましたが、それ以上に「どんな毎日が待っているんだろう」というワクワク感が、私の背中を押してくれました。

準備せずにとは言いませんが、ある程度なんとかなるでしょ精神でいっている留学生の方が結果的に色々吸収していた印象を持っています。

第2章|野球留学でカナダへ出発!出国当日の気持ち

出発当日、成田空港には家族と友人が見送りに来てくれました。笑顔で手を振る母の姿を見て、胸が熱くなると同時に、これから待ち受ける未知の生活への不安がこみ上げました。

カナダの空港に降り立った瞬間、聞き慣れない英語、独特の香り、広い空、五感すべてが日本とは違い、頭が真っ白に。標識や看板はすべて英語で、「ここでは日本語は通じないんだ」と現実を突きつけられました。

ホストファミリーとの初対面では緊張で声が出ませんでしたが、彼らの温かい笑顔に救われました。「ここから新しい生活が始まるんだ」という期待と、ほんの少しの不安を胸に、車に乗り込みました。

第3章|ホームステイ初日に体感したカルチャーショック

カナダでのホームステイ生活は、到着初日から驚きの連続でした。朝食はシリアルと牛乳だけ。家の中で靴を履いたままのイメージだったのに実際のところは半々(バンクーバーはアジア人が多いから?)など、日本の生活習慣とは大きく異なっていました。

学校生活でも戸惑いは続きました。授業中は生徒が自由に発言し、先生との距離が近い雰囲気。最初はそのテンポについていけず、教室の隅で静かに過ごす日もありました。「日本ではこうなのに」という固定観念が通用しない環境に、自分の常識が揺さぶられた瞬間です。

しかし、カルチャーショックは同時に学びでもありました。「違うからこそ面白い」と思えるようになってから、日々の出来事が新しい発見に変わっていきました。

第4章|英語が通じないもどかしさと克服法

カナダに来て間もない頃は、授業は全く理解できませんでした。先生から質問されても答えられず、友達の輪に入ることもできない。放課後、部屋に戻っては「なんでこんなに話せないんだろう」と落ち込む日々が続きました。

そんな中、私が取り入れた勉強法は、覚えた単語を毎日1単語だけ無理やりでも使ってみるというものです。実際に使うことで無理やり頭に定着させていきました笑

その達成感は、自分を前向きにしてくれる強い力になりました。英語力は一気に伸びるものではなく、小さな努力の積み重ねで築かれていくのだと、この経験から学びました。

第5章|野球がくれた言葉を超えたつながり

私がカナダ留学を決意した大きな理由は「野球留学」でした。初めてチームの練習に参加した日、言葉が十分に通じなくても、ボールを投げ合い、笑顔を交わすことで自然と打ち解けられることを実感しました。

試合中のジェスチャー、ベンチでのハイタッチ、エラーした仲間への励まし、野球には言葉以上のコミュニケーション手段があります。グラウンドでは国籍も母語も関係なく、一人のプレーヤーとして認められる。この安心感は、異国で暮らす私にとって大きな支えでした。

野球を通して得た仲間との絆は、今でも続いています。言語の壁を越えられるスポーツの力を、身をもって体験しました。

これから留学へ行く人はなんでもいいので、クラブやコミュニティに所属するようにしてください!それが一番の近道です。

第6章|日本人留学生との出会いで心が救われた瞬間

留学生活が始まって数か月後、偶然同じ町で暮らす日本人の先輩留学生と出会いました。会話の最初の一言で、互いの気持ちが通じ合う感覚。「その気持ち、わかるよ」という言葉に、思わず涙があふれました。

英語環境で過ごすことは大切ですが、同じ経験をしている人と日本語で本音を話せる時間は心の栄養になります。「自分だけじゃない」と思えることで、再び挑戦する力が湧いてきました。

それ以降、週末には一緒に食事をしたり、日本食を作って分け合ったりと、お互いの存在が支えになりました。留学では現地の人との交流が注目されがちですが、日本人コミュニティも大切な居場所だと実感しました。

ずっと日本人といることは避けたほうがいいですが、個人的には留学先で日本人の友達は作るべきだと思います。高校を卒業して8年ほど経過していますが、いまだに留学時代の友達とはよく連絡を取ります。しかもいい就職先に行く人が多いのでビジネスにおいても人脈が広がると思います!

第7章|半年後に感じた自分の変化

留学生活が半年を過ぎた頃、ある日ふと「自分、変わったな」と感じました。最初は怖かった英語での会話が、今では笑いながらできる。授業の内容も理解できるようになり、クラスメイトと冗談を言い合える関係になっていました。

ホストファミリーとも、夕食時にニュースやスポーツの話題で盛り上がるようになり、「英語を話す」ことが自然な日常に変わっていました。
この頃から、現地での生活に溶け込み、「外国に住んでいる」という感覚よりも「ここが自分の場所」という感覚が強くなりました。

語学力の向上はもちろん、自分から行動する積極性や柔軟な考え方も身についてきたのを実感しました。

第8章|「帰りたい」と思った日も成長の糧に

もちろん、順調な日ばかりではありません。SNSで日本の友達が楽しそうにしている写真を見ると、寂しさが募り、「帰りたい」と思ったこともあります。授業で発言できず、自己嫌悪に陥る日もありました。

しかし、その度に支えてくれたのはホストファミリーの温かい言葉や、チームメイトの笑顔、先生の励ましでした。「大丈夫、時間が解決する」という言葉は、何度も心を救ってくれました。

振り返れば、その苦しい瞬間こそが一番成長できた時間でした。留学は楽しいだけではありませんが、困難を乗り越えた先に得られる達成感は、何にも代えがたい宝物です。

第9章|英語力アップの鍵は「失敗を恐れないこと」

留学当初の私は、間違えることを極端に恐れていました。クラスで発言する時は「文法が合っているか」「発音がおかしくないか」と考えすぎて、結局何も言えないことも多かったのです。

転機になったのは、授業中に思い切って英語で意見を言った時でした。文法も単語も間違えてしまい、クラスメイトに笑われてしまいました。その瞬間は恥ずかしさで顔が熱くなりましたが、先生が「その挑戦が大事なんだ。間違えない人なんていない」と励ましてくれたのです。

そこから私は、失敗を恐れず話すことを意識するようになりました。間違えるたびに新しい表現を覚え、少しずつ会話の幅が広がっていきました。英語力の向上には完璧を求めるより、「挑戦の数」を増やすことが一番大切だと、この経験から学びました。

第10章|帰国してわかった留学の本当の意味

3年間のカナダ留学を終えて日本に帰国したとき、周りからは「英語がペラペラになったね」とよく言われました。しかし、私が一番強く感じたのは語学力以上の成長でした。

異国で生活する中で、自分で考えて行動する力、失敗しても立ち上がる精神力、そして違いを受け入れる柔軟さが身についていました。英語を学ぶために留学したはずが、気づけば人間としての土台が大きく変わっていたのです。

「留学=英語習得」ではありません。現地での生活、友人との交流、困難を乗り越えた経験そのものが、自分を形成する宝物になっていました。帰国後の進路選びや人間関係にも、その経験が大きく生きています。

第11章|現地の友達が教えてくれた異文化の面白さ

カナダでできた現地の友達は、私にとって異文化の先生でした。放課後、一緒にカフェに行くと、カナダ特有の食文化やイベントの話をしてくれます。感謝祭やハロウィン、地元の野球リーグなど、日本では体験できない行事が次々と出てきました。

最初は「自分とは違う世界」だと感じていた文化も、友達と過ごすうちに「知ることが楽しい世界」に変わっていきました。彼らもまた日本の文化に興味を持ち、折り紙やおにぎり作りを楽しんでくれました。

異文化交流は、語学力だけでなく、視野を広げ、人との距離を縮めるきっかけにもなりました。違いは壁ではなく、会話を生み出す大切な要素だと気づけたのです。

第12章|ホームシックを和らげた小さな習慣

留学中、夜になると急に日本が恋しくなる瞬間がありました。そんな時に私を支えてくれたのは、日本の音楽や食べ物でした。部屋で好きなJ-POPを聴きながら宿題をしたり、週末に味噌汁やおにぎりを作って食べたり。

その小さな習慣は、心のバランスを保つ大切な時間になりました。完全に現地の文化に浸かることも大事ですが、自分のルーツに触れることで安心感が生まれ、また翌日から頑張ろうという気持ちになれます。

留学中は「頑張る時間」と「自分を癒す時間」をうまく使い分けることが、心の健康を保つ秘訣だと実感しました。

第13章|勉強と部活を両立するための工夫

カナダの高校生活では、授業だけでなく野球の練習や試合もあり、毎日が目まぐるしく過ぎていきます。特に試合がある日は帰宅が遅く、宿題を夜中に終えることもありました。

そんな生活を続ける中で身についたのが、時間管理の力です。朝の通学時間に単語帳を見たり、昼休みに課題を少し進めたりと、スキマ時間を活用する習慣が自然とできました。

部活と勉強を両立することは簡単ではありませんが、計画性と集中力が身につき、日本に帰ってからもそのスキルは大きく役立ちました。

第14章|異文化で見つけた自分の強み

3年間の留学生活を通して、私は自分の強みを発見しました。それは「我慢強さ」と「柔軟性」です。言葉が通じない状況や文化の違いによる誤解に直面しても、すぐに諦めず、相手の立場を理解しようとする力が自然と育まれていました。

留学前は自分にそんな資質があるとは思っていませんでした。しかし、環境の変化に対応しながら生活する中で、「自分は意外とやれる」という自信が芽生えました。この自信は、将来の挑戦に対する大きな武器になっています。

第15章|これから高校生で留学を考えているあなたへ

もし留学を迷っているなら、完璧な準備ができていなくても一歩踏み出してほしいです。留学は、失敗や挫折も含めてすべてが成長の糧になります。

3年間の野球留学で私は、語学力だけでなく、生きる力と人とのつながりの大切さを学びました。異国での経験は、これからの人生を形作る大きな財産になります。

留学のスタートラインは、特別な能力や英語力ではなく、「やってみよう」という小さな勇気です。その一歩が、あなたの未来を大きく変えるかもしれません。

まとめ|留学がくれた一生モノの財産

高校生で3年間のカナダ野球留学に挑戦した経験は、私にとって人生を大きく変える出来事でした。最初は英語が話せず、カルチャーショックや孤独に悩まされましたが、その一つひとつの壁を乗り越えるたびに、自分の中に「自信」と「行動力」が積み上がっていきました。

野球という共通言語は、言葉の壁を越えて仲間を作るきっかけとなり、日本人コミュニティとのつながりは心の支えとなりました。異文化を受け入れ、自分の意見を持ち、失敗を恐れず挑戦する姿勢は、この先の人生でも必ず役立つ力です。

これから留学を考えている高校生や保護者の方へ。留学は語学力だけでなく、人としての成長を促す貴重な経験です。完璧な準備は必要ありません。必要なのは、たった一歩の勇気だけです。その一歩が、あなたの未来を想像以上に広げてくれるはずです!

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